20世紀日本人名事典 「翁 久允」の解説
翁 久允
オキナ キュウイン
- 生年
- 明治21(1888)年2月8日
- 没年
- 昭和48(1973)年2月14日
- 出生地
- 富山県中新川郡東谷村(現・立山町)
- 学歴〔年〕
- 順天中
- 経歴
- 旧制富山中を中退後、明治38年上京し、順天中に編入。40年単身渡米。シアトルを中心に文学を志して創作活動を続け、42年現地の「旭新聞」の小説募集に2等入選する。45年帰国したが、大正3年再渡米し、サンフランシスコ近郊で「日米新聞」に関係する。13年短篇集「移植樹」を刊行。14年帰国し、15年「週刊朝日」編集長となる。一方、作家としても活躍。昭和7年にはインドを訪問し、タゴールに会う。10年から郷里に帰り、11年雑誌「高志人」を創刊、郷土研究に入る。他の著書に「コスモポリタンは語る」「道なき道」「アメリカ・ルンペン」「大陸の亡者」、自伝「わが一生」、「翁久允全集」(全10巻 高志人社)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報