考証派(読み)こうしょうは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「考証派」の意味・わかりやすい解説

考証派
こうしょうは

江戸時代後期に興隆し幕末まで続いた医学一派。井上金峨らの儒学の折衷派の影響を受けて,医学でも医学館の医師や望月鹿門,山田図南など,古方派後世派を折衷する立場を取る者が現れた。なかでも多紀元簡らを中心として古典文献学および書誌学的考証が行われたが,その努力によって壊滅を免れ,後世に伝えられた医書が少くない。森鴎外はこの一派の人々をテーマにした史伝小説を書いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む