耳谷村(読み)みみがいむら

日本歴史地名大系 「耳谷村」の解説

耳谷村
みみがいむら

[現在地名]小高町耳谷

東流する宮田みやた川の北岸に位置し、東は井田川いだがわ浦に臨む。北は丘陵地を隔てて水谷みずがい村・泉沢いずみさわ村、西は枝郷神山かみやま村と上根沢うわねざわ村、南は上浦かみうら村・行津なめづ村。浜街道は上浦村から村内を縦断し、泉沢村に至る。寛文四年(一六六四)に神山村を分村したとされ、天保郷帳には「古者 耳谷村・神山村弐ケ村」と注記される。なお井田川浦は、大正九年(一九二〇)からの干拓工事によって現在は消滅している。

文永九年(一二七二)一〇月二九日の関東下知状(相馬文書)によると、相馬胤村は「行方郡耳谷村」などの所領の被相続人を未決のまま死去したが、同日子息の松若丸に安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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