…《安住の家》(1938)で私小説作家の道が開けるものの,39年妻が発病,苦しい看護生活が続く。その体験は,戦後《晩春日記》《聖ヨハネ病院にて》(ともに1946)など,いわゆる病妻ものにつづられ,文名を高めた。晩年脳出血で倒れると,妹睦子の協力を得,口述筆記によって作品を書くという執念を示した。…
※「聖ヨハネ病院にて」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...