聞こえ交はす(読み)キコエカワス

デジタル大辞泉 「聞こえ交はす」の意味・読み・例文・類語

きこえ‐かわ・す〔‐かはす〕【聞こえ交はす】

[動サ四]言い交わす」の謙譲語。お話を申し上げたりうかがったりする。便りを差し上げたりいただいたりする。
「いまは、いづかたも疎疎うとうとしからず、―・し給へど」〈狭衣・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聞こえ交はす」の意味・読み・例文・類語

きこえ‐かわ・す‥かはす【聞交】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. ( 「いいかわす(言交)」の謙譲語 ) 言葉手紙を互いに親しくかわし申しあげる。仲よく語りあい申しあげる。
    1. [初出の実例]「御返り、さすがに憎からずきこえかはし給て」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「『ただ今のほどはいかが』とあれば、おきながらあかせる霜のあしたこそまされるものは世になかりけれ などきこえかはす」(出典:和泉式部日記(11C前))
  3. ( 「きこえ」は、さしあげるの意 ) 互いにおすすめ申しあげる。
    1. [初出の実例]「後には大御遊せさせ給ひ、御酒きこえかはしなどして」(出典:今鏡(1170)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む