聞恋(読み)きくこい

精選版 日本国語大辞典 「聞恋」の意味・読み・例文・類語

きく‐こい ‥こひ【聞恋】

〘名〙 和歌連歌などでの恋の題材一つ。まだ見ない人のうわさを聞いてその人を恋い慕うこと。
六百番歌合(1193頃)恋・一三番「聞恋。左持、契りあらば逢ひ見て後ぞ知らるべき語りし様の気色なりとも〈藤原季経〉」

きき‐こ・う ‥こふ【聞恋】

〘他ハ上二〙 聞いて恋しく思う。
万葉(8C後)一〇・一九三七「里人の 聞恋(ききこふる)まで 山彦の 相響(あひとよ)むまで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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