聞置く(読み)キキオク

デジタル大辞泉 「聞置く」の意味・読み・例文・類語

きき‐お・く【聞(き)置く】

[動カ五(四)]
自分意見は言わないで、人の話を聞くだけにしておく。「参考までに―・くにとどめる」
聞いて心にとめる。
「家の伝へにて―・ける事あり」〈今昔・二五・九〉
[類語]聞き流す聞き過ごす聞き捨て

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聞置く」の意味・読み・例文・類語

きき‐お・く【聞置】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
  2. 聞いて覚えている。
    1. [初出の実例]「かの人々いづこにとも、はかばかしうききをかずなりにしかばなん、いまに心には思ひながら、え尋ねざりつる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
    2. 「廿余年が間(あひだ)、目に触れ、耳にきき置しまま、その風(ふう)を受けて」(出典風姿花伝(1400‐02頃)六)
  3. 先方の意見、要求などを聞くだけで、自分の考えなどを言わないでおく。聞いておく。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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