職工図書館(読み)しょっこうとしょかん(その他表記)mechanics’ library

図書館情報学用語辞典 第5版 「職工図書館」の解説

職工図書館

18世紀末から19世紀にかけて英国および米国各地に設立された図書館で,近代公共図書館の先駆的存在.産業革命とともに登場した工場で働く職工たちの教育を目的として設立された民間の職工学校(mechanics’ institute)に付属して設けられた.当初は教育の補助を目的に,科学技術関係の本を収集・提供していたが,職工の娯楽用に小説や歴史書なども置くようになり,よく利用されて,学校の中心的施設となった.利用者から徴収した会費のほかに,慈善家からの寄付も受けたが,資金不足から蔵書や運営面で問題を抱えるところが多かった.公共図書館の発達とともに衰退

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android