肝の束(読み)きものたばね

精選版 日本国語大辞典 「肝の束」の意味・読み・例文・類語

きも【肝】 の 束(たばね)

五臓六腑が一つに束ねられているものと見て、その束ね目。内臓の中で最も大切な所。急所中の急所。また、その臓器である心臓
※幸若・屋嶋軍(室町末‐近世初)「せいびゃうの大矢にきものたばねはとをされつ、何かはもってこらうべき」
物事に恐れない気力。きもったま。
歌舞伎・傾情吾嬬鑑(1788)序幕「胆(キモ)の束(タバ)ねの、野太い若衆も」
③ 物事の重要な所。急所。
※浄瑠璃・奥州安達原(1762)一「御不審あらば承らんと和(やはら)かに肝(キモ)の束(タバネ)を指通され」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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