肝精(読み)キモセイ

デジタル大辞泉 「肝精」の意味・読み・例文・類語

きも‐せい【肝精】

尽力骨折り
「死なれた母の―で、物も書き、縫ひ針、綿も摘む」〈浄・生玉心中

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「肝精」の意味・読み・例文・類語

きも‐せい【肝精】

〘名〙
① 骨折り。尽力。丹精。世話
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)中「みな仲人(なかうど)のきもせい」
② 気をもむこと。やきもきすること。心配。きもせ。
※浄瑠璃・田村麿鈴鹿合戦(1741)三「ハレ益なき事にあたらきもせい」

きも‐せ【肝精】

〘名〙 (「せ」は精(せい)の変化したもの) =きもせい(肝精)
評判記・難波立聞昔語(1686)山村勘三郎「此子地舞台御なじみもなければういうい敷(しき)。いかがあらんといかうきもせのたねなるぞ断かな」

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