肝胆を披く(読み)かんたんをひらく

精選版 日本国語大辞典 「肝胆を披く」の意味・読み・例文・類語

かんたん【肝胆】 を 披(ひら)

  1. 心をひらいて語る。真心をあらわす。肝胆を傾ける。〔漢書‐路温舒伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「肝胆を披く」の解説

肝胆を披く

本心を打ち明けることのたとえ。まごころをこめて接することのたとえ。

[使用例] 閣下恐らくは真に肝胆をひらき自由党と提携するを欲したりとも思われず[鳥谷部春汀*明治人物月旦|1898]

[由来] 「漢書おんじょ伝」に載せる、紀元前一世紀、漢王朝の時代の官僚、路温舒の文章から。かつての名宰相、かくこうは、「肝胆をひらいて大計を決し(真心をこめて国家政策を決定し)」たので天下が大いに安定した、と述べ、それに倣って政治をすべきだ、と主張しています。「肝胆」とは、肝臓たんのうで、体の中心にあるところから、本心やまごころのことをいいます。

〔異形〕肝胆をれきする。

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