事典 日本の地域ブランド・名産品 「肥前びーどろ」の解説
肥前びーどろ[ガラス]
ひぜんびーどろ
佐賀市で製作されている。江戸時代後期の嘉永年間(1848年〜1854年)、10代佐賀藩主・鍋島直正が大砲を製造するために精煉方を設置してガラス製造をおこなったのが始まり。精煉方とは、現在で言うところの理化学研究所。明治時代になると民間に移管され、食器類やランプなど日用品が製造された。ガラス管の吹き棹で型を使わず微妙な息の吹き具合だけで成形していくジャッパン吹きと呼ばれる宙吹きの技法が特徴。現在は、タンブラーや小鉢など食器を中心に製造している。佐賀県伝統的地場産品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報