肥後象がん(読み)ひごぞうがん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「肥後象がん」の解説

肥後象がん[金工]
ひごぞうがん

九州・沖縄地方、熊本県の地域ブランド。
熊本市で製作されている。江戸時代初期の1632(寛永9)年、初代細川藩主・細川忠利に仕えた鉄砲鍛冶師・林又七が、鉄砲や刀の鐔に象がんをほどこしたのが端緒。地鉄の美しさと重厚感が特徴。1876(明治9)年の廃刀令以降は、装身具装飾品技法を応用し、肥後象がんの伝統が守られている。熊本県伝統工芸品。2003(平成15)年3月、経済産業大臣によって国の伝統的工芸品に指定

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「肥後象がん」の解説

肥後象がん

熊本県熊本市を中心に生産される金工芸品。細川藩時代、刀や鉄砲の装飾に用いられたのが起源。国の伝統的工芸品に指定。

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