家庭医学館 「肺水腫とARDS」の解説
はいすいしゅとえーあーるでぃーえす【肺水腫とARDS】
原因の70%は、敗血症だといわれています。
この病気は、好中球(こうちゅうきゅう)をはじめとする炎症細胞(えんしょうさいぼう)(炎症があると増え、炎症部に集まり、炎症を悪化もさせる一連の免疫系の細胞)が活動的になり、そのため肺血管内皮(ないひ)が広く損傷され、その結果、血管壁から血液の液体成分がどんどんしみ出し、肺水腫(はいすいしゅ)をおこします。
症状としては、動脈血中の酸素が著しく少なくなるため、強い呼吸困難がおこってきます。
多くの場合、人工呼吸器の使用が必要になります。