精選版 日本国語大辞典 「背中合」の意味・読み・例文・類語
せなか‐あわせ‥あはせ【背中合】
- 〘 名詞 〙
- ① 二人の人が互いに背と背を合わせて、反対の方向を向いていること。
- ② 家などが反対向きに接し合ってたっていること。隣りあったものが互いに背をむけ合っている状態。
- [初出の実例]「おなじすわまがたなれども、或はひきのべたるがごとし、或はゆがめるがごとし、或はせなかあはせにうちちがへたるがごとし」(出典:作庭記(1040頃か))
- 「家が丁度背中合せになってゐて」(出典:学生時代(1918)〈久米正雄〉復讐)
- ③ 裏側に接していること。また、物事が裏表(うらおもて)の関係にあること。
- [初出の実例]「是れ正に煩悩と菩提の裏表にして〈略〉解脱(さと)って見れば背会(セナカアハ)せ」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)二)
- ④ 仲の悪いこと。不和。