…災難を逃れるために身につけるもの。社寺で出す護符,御札等を守袋等に入れた懸守(かけまもり)と子どもの産着(うぶぎ)の背中に色糸の縫飾をする背守(せまもり)がある。懸守の遺品には四天王寺の平安時代のものがある。筒状の箱を錦でくるみ,さらに飾金具がつけられている。これに紐をつけ胸にかけた。藤原秀衡のミイラにも懸守がかけられていて,また《春日権現験記絵巻》のうちには巫女が懸守をしている図があるから,男女ともにしていたものであろう。…
…日本に渡来したのは8世紀ごろとされ,薫香や防腐用として珍重されたが,平安時代に五月節供に辟邪(へきじや)延命の呪具(じゆぐ)として身につけた薬玉(くすだま)に,麝香(じやこう),沈香(じんこう),丁子などの香料を入れたという。この薬玉に似た風習が,沖縄の八重山群島でかつて見られた背守りの風習である。これはマムリイ(守り)と呼ばれ,丁子やミカンの葉などの香料を入れた袋で,産婆に火の神に祈って作ってもらい,着物の背縫いの上部に魔よけとしてつけたのである。…
※「背守り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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