背斜トラップ(読み)はいしゃトラップ(その他表記)anticlinal trap

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「背斜トラップ」の意味・わかりやすい解説

背斜トラップ
はいしゃトラップ
anticlinal trap

石油を貯留するトラップ分類で,構造トラップの一種貯留岩背斜構造をなし,その上層が不浸透性岩石であれば,この貯留岩中に石油やガスが集りトラップとなる。背斜トラップは最も普通のトラップ形態で,現在探鉱対象となっているものはほとんどこの種に属している。

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世界大百科事典(旧版)内の背斜トラップの言及

【褶曲】より

…しかし,激しく褶曲した地域では必ずしも対応せず,背斜状向斜や向斜状背斜も存在する。油田地帯では背斜状構造の内部に石油が貯留していることが多く,これを背斜トラップという。しばしば探鉱の目標とされる。…

【トラップ】より

…褶曲,断層などの地質構造において油田が形成されるのが構造トラップである。このうち最も重要なのは褶曲運動によって形成される背斜トラップである。世界全体の油田数あるいは埋蔵量のなかで背斜トラップの油田が占める比率は85~90%もある。…

※「背斜トラップ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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