知恵蔵 「背景絶滅」の解説 背景絶滅 生物の系統がその子孫を残すことなく死に絶えてしまう通常の絶滅の様式。地史をひも解くと、どの時代にも絶滅は生じている。生物種は日常的に自然選択にさらされ、滅びてしまうものがある。最適者生存の原理により、種間の競合が生まれた結果で、このような絶滅を背景絶滅という。一方、わりと短期間にかなりの分類群が絶滅し、その数や絶滅率が前後の時代に比して突出する場合を大量絶滅といい、火山噴火や隕石衝突など非生物的な主原因により起こされている。 (小畠郁生 国立科学博物館名誉館員 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by