能代川(読み)のうだいがわ

日本歴史地名大系 「能代川」の解説

能代川
のうだいがわ

村松むらまつ町と加茂市の境、はく(一〇一二・四メートル)水源として村松町域を北流、途中五泉市との境付近で滝谷たきや川・五部一ごぶいち川・まき川を合せさらに同市を北に流れ、新津市荻島おぎじま小阿賀野こあがの川に合流する。延長約二八キロ。九十九曲川ともいわれ、激しい蛇行を示し、天文五年(一五三六)から文久三年(一八六三)の約三〇〇年間に三〇回の大水害があった暴れ川。「延喜式」神名帳に記される宇都良波志うづらはし神社は中流の五泉市橋田はしだ付近にあったといわれる。五泉市能代にある若宮神社は、ここに居館をもつ能代氏に討たれた順徳天皇の弟または子という広臨親王を祀る。室町後期の蒲原郡段銭帳(米沢市立図書館蔵)にある能代小三郎氏は、この川の流域を支配していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「能代川」の意味・わかりやすい解説

能代川
のしろがわ

米代川」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の能代川の言及

【米代川】より

…奥羽山脈の岩手県安代(あしろ)町に源を発して秋田県に入り,花輪盆地大館盆地鷹巣(たかのす)盆地,出羽山地を貫流し,能代平野より日本海に流出する。河口近くでは能代川とも呼ばれる。幹川流路延長136km,全流域面積4100km2。…

※「能代川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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