能動制御技術(読み)のうどうせいぎょぎじゅつ(その他表記)active control technology; ACT

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「能動制御技術」の意味・わかりやすい解説

能動制御技術
のうどうせいぎょぎじゅつ
active control technology; ACT

航空機性能向上目指し,電子機器などを用いて設計段階から組込まれた制御技術。これまでの航空機に使用されてきた制御技術は,航空機がもつ固有の性能をバックアップしたり,部分的に補う補助装置的な働きしかしていなかった。しかし,能動制御技術の発達により,不安定な機体を安定な状態に戻したり,突風や急激な操舵主翼に大きな荷重がかかった場合,自動的に操舵させて荷重を低下させる技術が開発され,運動面,安全面での向上がはかられている。

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世界大百科事典(旧版)内の能動制御技術の言及

【CCV】より

…control configured vehicleの略。能動制御技術適用航空機と呼ばれることもある。従来の航空機では,操縦桿(かん)やペダルの動きは索や油圧によって舵面(だめん)に伝えられる。…

※「能動制御技術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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