脇神村(読み)わきがみむら

日本歴史地名大系 「脇神村」の解説

脇神村
わきがみむら

[現在地名]鷹巣町脇神

鷹巣盆地の南端部、北流する小猿部おさるべ小森こもり両河川の合流点に位置する。「六郡郡邑記」には「古来田之尻と申処に居候、其後引移田之尻村は今無之候」とある。慶長二年(一五九七)の浅利頼平領内村数覚書(秋田家文書)に「わき神 田畠 家十五 まへハ八十」とあり、安東(秋田)氏と浅利氏の抗争によって、八〇戸あった家が一五戸に減少する被害を受けた。同六年の秋田実季侍分限(秋田家文書)のうち比内庄御代官所御知行方では、高二五四石八斗が秋田実季の蔵入であった。

佐竹氏入部後開田が進み、元和三年(一六一七)および寛永三年(一六二六)には大館おおだて城代も村内の田地を開発(「佐竹大館文書」県立秋田図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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