共同通信ニュース用語解説 「クボタ」の解説
クボタ
農業機械メーカー大手。トラクターやコンバインなどのほか、浄水や下水処理システムといった水関連事業も手掛ける。鋳物メーカーとして創業した鋳造技術を生かし、産業用機器などに使われる部品の素材開発でも知られる。世界110カ国以上で事業展開しており、本社は大阪市浪速区。2017年12月期の連結売上高は1兆7515億円、従業員数は3万9410人。
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農業機械メーカー大手。トラクターやコンバインなどのほか、浄水や下水処理システムといった水関連事業も手掛ける。鋳物メーカーとして創業した鋳造技術を生かし、産業用機器などに使われる部品の素材開発でも知られる。世界110カ国以上で事業展開しており、本社は大阪市浪速区。2017年12月期の連結売上高は1兆7515億円、従業員数は3万9410人。
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農業機械のトップ・メーカーであり,建材,住宅など多角化を推進している。本社大阪市浪速区。1890年(明治23)に久保田権四郎が大阪市で独立開業した久保田鉄工所を出発点としている。開業当初は衡器鋳物,日用品鋳物を主とする各種鋳物の製造販売を行っていたが,93年に鋳鉄管,97年に機械生産を開始し,1922年に農工用石油発動機,27年にディーゼルエンジンというように,しだいに生産対象を拡大していった。30年に(株)久保田鉄工所を設立し個人経営から株式会社へ組織変更すると同時に,(株)久保田鉄工所機械部をも設立したが,37年両社を合併した。また同年には〈クボタ発動機〉の大量生産を開始した。第2次大戦後は,戦争による被害が軽微だったうえ,食糧増産政策で農用発動機の需要が急増したこと等から,いち早く順調に立ち直った。53年社名を久保田鉄工(株)に変更。昭和30年代には機械部門が大きく伸び多角化が進んだ。1969年にクボタハウス(株)を設立して住宅事業に進出した。90年(株)クボタに変更。資本金841億円(2005年9月),売上高9832億円(2005年3月期)。
→農業機械工業
執筆者:徳田 賢二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
農業機械のトップメーカー。1890年(明治23)久保田権四郎(ごんしろう)(1870―1959)が鋳物製造を目的に創業。1897年に久保田鉄工所となる。鋳鉄管などを生産していたが、1914年(大正3)には工作機械、27年(昭和2)には陸船用ディーゼルエンジンの製造にも着手し、30年に株式会社に改組した。第二次世界大戦後1947年(昭和22)には耕うん機の製造を始め、50年には製品別事業部制を採用、社名を53年久保田鉄工、90年(平成2)クボタに変更。1955年以降機械部門の比率を高め、さらに60年代中ごろ以降、住宅関連部門、環境関連装置の分野にも進出した。海外への進出も早く、1957年のブラジルをはじめ各国にエンジンや農業機械の製造・販売会社を設立している。資本金840億円(2008)、売上高1兆1546億円(2008。連結ベース)。国内に14の製造拠点。
[中村清司]
『クボタ編・刊『クボタ100年 1890―1990』(1990)』
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