六訂版 家庭医学大全科 「脊椎骨端異形成症」の解説
脊椎骨端異形成症
せきついこつたんいけいせいしょう
Spoidyloepiphyseal dysplasia
(子どもの病気)
どんな病気か
脊椎と管状骨骨端に異形成を起こす骨系統疾患の総称であり、Ⅱ型コラーゲンの変異が原因です。発生頻度は約10万人に1人です。
症状の現れ方と検査
胴体が短いタイプ(体幹短縮型)の低身長を示し、最終身長は90~130㎝です。知能は正常で、多くは
骨のX線検査では、脊椎、骨盤・股関節を中心とする高度の異形成が特徴です。また、扁平な脊椎骨がみられます。
治療の方法
網膜剥離による視力障害に対する眼科的治療、および
成長ホルモン療法による身長を伸ばす効果は、期待できません。
山中 良孝
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報