骨系統疾患(読み)こつけいとうしっかん

家庭医学館 「骨系統疾患」の解説

こつけいとうしっかん【骨系統疾患】

 骨は、コラーゲンと呼ばれるたんぱく質に、カルシウムリン主体とする骨塩(こつえん)(石灰化物質(せっかいかぶっしつ))が沈着することによってつくられています。
 これらの骨が200個あまり集まって、からだ全体を支える骨格を形成しています。また骨は、カルシウムやリンの貯蔵庫にもなっています。
 骨は、骨芽細胞(こつがさいぼう)と呼ばれる細胞から直接つくられる場合と、軟骨細胞(なんこつさいぼう)が変化してつくられる場合があります。
 また、一度つくられた骨は、破骨細胞(はこつさいぼう)と呼ばれる細胞によってたえず壊されており、骨は常につくりかえられているのです。
 こうした骨の形成や維持には、骨や軟骨をつくるための材料や酵素(こうそ)、ホルモンなどが必要です。
 これらのしくみや材料などの供給が障害されておこる病気を、骨系統疾患と呼んでいます。
 骨系統疾患の症状としては、成長障害、骨格の変形関節の障害、骨折などがあげられます。
 骨系統疾患には、いろいろな病気が含まれますが、遺伝する病気も多く、最近では、原因となる遺伝子が見つかったものもありますが、まだ原因のわからない病気もたくさんあります。
 非常に頻度の少ない病気ですので、整形外科などの専門医にかかり、適切な診断治療を受ける必要があります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む