脊髄空洞症の部位と症状

  • (脳・神経・筋の病気)

六訂版 家庭医学大全科の解説

 脊髄空洞症は頸髄(けいずい)に好発するため、症状は上肢にみられることが一般的です。また空洞は脊髄の中心部にできるため、最初は上肢のしびれや痛み、感覚異常などがみられます。

 感覚異常は障害髄節の支配レベルに一致して宙吊り型に現れることと(図26)、解離性(かいりせい)感覚障害(温痛覚は障害されるが、触覚および振動覚などの深部感覚は保たれる)の形をとることが特徴です。解離性感覚障害が起こるのは、温痛覚の神経線維が脊髄中心部をとおるのに対して、触覚や深部感覚の神経線維は中心部ではなく、脊髄の後側にある後索(こうさく)を通るためです。

 空洞が頭側(上方)に拡大すると延髄(えんずい)空洞症になり、尾側(下方)に拡大すると胸髄(きょうずい)腰髄(ようずい)内にも空洞ができます。延髄空洞症では顔面の感覚障害や構音・嚥下(えんげ)障害が起こり、胸髄、腰髄空洞症では感覚障害の範囲が体幹や下肢にも広がることになります。


出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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