コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

脚摩乳/足名椎 アシナズチ

朝日日本歴史人物事典の解説

脚摩乳

『古事記』『日本書紀』にみえる男神。『古事記』では足名椎と記す。妻は手摩乳(手名椎)。出雲の斐伊川の川上に住む老夫婦として登場。娘の奇稲田姫が八岐大蛇に食われるところを素戔嗚尊(スサノオノミコト)に救われ,新たに造営された宮の管理に当たるとともに,稲田宮主神の名を与えられる。記紀神話全体からみると,天から降った神と初めて対面した国神(地上の神)である。いったいに記紀の神界は天上の神と地上の神に大別されており,また神話における「初め」には典型を示す働きがあるので,この神がスサノオに服従の態度をとったことは,天上の神が国神に対し優勢であるのが基本的なありかただということを示している。<参考文献>神田典城「神話の構造」(『解釈と鑑賞』1991年10月号)

(神田典城)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

脚摩乳/足名椎の関連キーワード奇稲田姫・櫛名田比売日本神話の神々手摩乳・手名椎廣峯神社大山祇神

今日のキーワード

偽計業務妨害罪

虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 。流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android