腎血管筋脂肪腫(読み)じんけっかんきんしぼうしゅ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「腎血管筋脂肪腫」の意味・わかりやすい解説

腎血管筋脂肪腫
じんけっかんきんしぼうしゅ

腎臓において血管・筋(平滑筋)・脂肪成分の増殖により腫瘤(しゅりゅう)が形成される良性の脂肪腫。しかしこれが大きくなると腎機能に障害を伴うようになり、また高血圧症などを引き起こす。腎過誤腫ともよばれ、腎AML(renal angiomyolipoma)あるいは単にAMLと略される。成人以上では結節性硬化症(プリングル病)に合併するものが多く、なかでも血管脂肪平滑筋腫angiolipoleiomyomaが全体のおよそ50%を占める。CT(コンピュータ断層撮影)検査で容易に脂肪成分を確認できるため、すぐに診断がつくが、若年者では急激に肥大化する場合があり、増殖した腫瘤でとくに悪性のものと鑑別がつかないものは、手術により摘除する。腎出血をおこす場合は激痛とともに出血性ショックに陥ることがあるのでとくに注意が必要である。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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