腕扱(読み)うでこき

精選版 日本国語大辞典 「腕扱」の意味・読み・例文・類語

うで‐こき【腕扱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 腕力武芸、また技量にすぐれていること。また、その人。うでっこき。うできき。
    1. [初出の実例]「出陣のときは、治兵とて、うでこき若物をさきへやるぞ」(出典:両足院本毛詩抄(1535頃)一〇)
  3. 腕力の強いことをたのんで他人に誇示すること。また、その人。うでだて。
    1. [初出の実例]「豪放なあばれたうてこきをたつる者をみしきくだいたぞ」(出典:玉塵抄(1563)二一)

うでっ‐こき【腕扱】

  1. 〘 名詞 〙 「うでこき(腕扱)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「なめさせろ丸太のよふな腕っこき」(出典:雑俳・俳諧觽‐二九(1828))
    2. 「今の若手の腕利(ウデッコキ)と云はれる末松さん伊東さん」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉老俗吏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android