こき(読み)コキ

デジタル大辞泉 「こき」の意味・読み・例文・類語

こき

[接頭]動詞「こ(扱)く」の連用形から》動詞に付いて、その動作を容赦なく行う、はなはだしく行う、などの意を添える。「こきつかう」「こきおろす」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こき」の意味・読み・例文・類語

こき

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 手で強くこすりつけて撚(よ)ること。
    1. [初出の実例]「此竿は鮎をねらふのではない、テグスでやってあるけれども、うまくこきがついて順減らしに細くなって行くやうにしてあります」(出典:幻談(1938)〈幸田露伴〉)
  2. [ 2 ] 〘 接頭語 〙 ( 動詞「こく(扱)」の連用形から )
    1. 動詞の上に付いて、その動作の意味を強める。「こき入る」「こきさげる」「こき散らす」「こきむくる」など。
    2. 動詞の上に付いて、その動作を行なうのに、容赦なく行なう、むごくする、はなはだしくやる、の意を添える。「こきつかう」「こきおろす」など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のこきの言及

【三味線】より

…箏のコロリンを模した奏法。(7)スリまたはコキ 右手で弾いたあと,糸を押さえた左手指を移動させる,ポルタメント奏法。余韻の音高を高めたり低めたりするが,種目によって,さらに細分化されたいろいろな奏法がある。…

※「こき」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む