腥羶(読み)セイセン

デジタル大辞泉 「腥羶」の意味・読み・例文・類語

せい‐せん【××羶】

なまぐさいこと。
土穴に―の気がある」〈鴎外魚玄機

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精選版 日本国語大辞典 「腥羶」の意味・読み・例文・類語

せい‐せん【腥羶・腥膻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. なまぐさいこと。汚らわしいこと。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「此皆家蓄妻子。口咲腥膻形似沙門。心如屠児」(出典:本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. 「元弘の始には江州の番馬まで落下り、五百余人の兵共が自害せし中に交て、腥羶(セイセン)の血に心を酔しめ」(出典:太平記(14C後)三九)
    3. [その他の文献]〔蘇軾‐黄鶴楼詩〕
  3. なまぐさく、けがらわしいものとして外国人をいう。
    1. [初出の実例]「本是蝦夷腥羶窟、曩祖浄掃入神州」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)三・寄題波響楼)

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