膜迷路(読み)マクメイロ

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精選版 日本国語大辞典 「膜迷路」の意味・読み・例文・類語

まく‐めいろ【膜迷路】

  1. 〘 名詞 〙 内耳を構成する主要部。鳥類哺乳類では骨迷路中におさまる。通嚢・小嚢半規管蝸牛殻より成る。膜迷路の内外の腔はそれぞれ内リンパ液・外リンパ液に満たされている。膜上には聴覚細胞があり、音波の振動刺激を受け、聴覚源となる。膜性迷路。

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世界大百科事典(旧版)内の膜迷路の言及

【耳】より

…こうした特徴からみて,原始脊椎動物は鋭敏な聴覚をもたず,耳の機能はおもに平衡覚にあることが推察される。無顎類以外の脊椎動物,つまり顎口類では,前・後・外(水平)の三半規管の付属した卵形囊と,球形囊が膜迷路の中心をなしている。これらの小囊と球形囊に隣接する〈壺(つぼ)〉の内壁には,内耳神経の終末が分布する感覚上皮の斑点があり,それぞれを卵形囊斑,球形囊斑,壺(こ)斑という。…

【迷路】より

…側頭骨の中のいちばん硬い岩様部の中に迷路のような複雑な管腔,およびそれを包んだ硬い骨があることからこの名がついた。迷路は,外装をつくっている骨迷路(迷路骨包)と,その内側に包まれた膜迷路とからなっている。骨迷路内には,ほぼ髄液と同じ成分で,蝸牛導水管で髄膜腔に連なる外リンパ液が含まれている。…

※「膜迷路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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