膳のつかさ(読み)かしわでのつかさ

精選版 日本国語大辞典 「膳のつかさ」の意味・読み・例文・類語

かしわで【膳】 の つかさ

  1. 古代宮中饗膳のことをつかさどった役所。令制では、宮廷で一般の食事のことにあたる大膳職と、天皇の食膳のことをつかさどる内膳司とがあった。
    1. [初出の実例]「次に直広肆紀朝臣真人、膳職(カシハデノツカサ)の事を誄る」(出典日本書紀(720)朱鳥元年九月(北野本訓))
  2. 春宮坊(とうぐうぼう)被官で、東宮の御膳のことにあたる役所。主膳監(しゅぜんかん)。唐名、典膳局。
  3. 後宮十二司の一つ。試食、および御膳、酒醴、餠、果蔬などをつかさどった役所。
  4. 斎宮十二司の一つ。御膳調進をつかさどる。膳部司。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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