臈闌ける(読み)ろうたける

精選版 日本国語大辞典 「臈闌ける」の意味・読み・例文・類語

ろう‐た・けるラフ‥【臈闌・臈長】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]らふた・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 ( 僧侶が受戒後、安居(あんご)年数を多く積み重ねる意 )
  2. 年功を積む。長年の経験を積んで物事に巧みになる。また、年を積み重ねる。
    1. [初出の実例]「ろうたけて来ておいらんのくらう也」(出典:雑俳・柳多留‐一三(1778))
  3. 年功を積んだ者が持つような洗練された美しさがある。気品が身につく。上品で透きとおるような美しさがある。
    1. [初出の実例]「撥を揚てさしのぞきたる顔つき、いみじく臈闌(ラフタケ)て」(出典太平記(14C後)一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android