自己拡散(読み)じこかくさん

精選版 日本国語大辞典 「自己拡散」の意味・読み・例文・類語

じこ‐かくさん‥クヮクサン【自己拡散】

  1. 〘 名詞 〙 物理学で、同じ種類分子原子が、熱運動によって互いに位置を入れかえること。全く同一の原子や分子ではこの現象は原理的に観測不可能なので、近似的に同位体トレーサーを用いて観測している。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「自己拡散」の解説

自己拡散
ジコカクサン
self-diffusion

[別用語参照]自己拡散係数

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の自己拡散の言及

【拡散】より

…一方,圧力の異なる二つの酸素ボンベ(一方は真空でもよい)を結びつけると,両者の密度が同じになるように,圧力の高いほうから低いほうへ酸素ガスが流れ込んでくる。これも拡散現象であり,このように同種類の物質における拡散を自己拡散と呼ぶ。茶わんに熱い茶をいれると,しだいに外側まで熱くなってくるが,これは固体内での熱エネルギーの拡散現象で,熱拡散と呼ばれている。…

※「自己拡散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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