自己拡散(読み)じこかくさん

精選版 日本国語大辞典 「自己拡散」の意味・読み・例文・類語

じこ‐かくさん‥クヮクサン【自己拡散】

  1. 〘 名詞 〙 物理学で、同じ種類分子原子が、熱運動によって互いに位置を入れかえること。全く同一の原子や分子ではこの現象は原理的に観測不可能なので、近似的に同位体トレーサーを用いて観測している。

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関連語 名詞 RT 尚義

最新 地学事典 「自己拡散」の解説

じこかくさん
自己拡散

self diffusion

相を構成する同種類の原子・分子等の粒子が位置を交換する現象で,一般に構成粒子の熱運動により起こる。化学濃度勾配のない場での拡散であるので,その測定には放射性同位元素をトレーサーとして用いる。同位元素濃度cの時間変化に対しては,∂c/∂tD2cが成り立つ。これをフィックの第二法則と呼び,D拡散係数である。拡散現象は地質速度計として地球科学現象に応用されている。また,拡散係数はDD0exp(-Q/RT)のアレニウスの関係式によって絶対温度Tと関係づけられる。ここで,Qは拡散の活性化エネルギー,D0頻度因子と呼ばれ,古典的には,それぞれ,固体エンタルピーエントロピーに関係する量である。R気体定数

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化学辞典 第2版 「自己拡散」の解説

自己拡散
ジコカクサン
self-diffusion

[別用語参照]自己拡散係数

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世界大百科事典(旧版)内の自己拡散の言及

【拡散】より

…一方,圧力の異なる二つの酸素ボンベ(一方は真空でもよい)を結びつけると,両者の密度が同じになるように,圧力の高いほうから低いほうへ酸素ガスが流れ込んでくる。これも拡散現象であり,このように同種類の物質における拡散を自己拡散と呼ぶ。茶わんに熱い茶をいれると,しだいに外側まで熱くなってくるが,これは固体内での熱エネルギーの拡散現象で,熱拡散と呼ばれている。…

※「自己拡散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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