self diffusion
相を構成する同種類の原子・分子等の粒子が位置を交換する現象で,一般に構成粒子の熱運動により起こる。化学濃度勾配のない場での拡散であるので,その測定には放射性同位元素をトレーサーとして用いる。同位元素濃度cの時間変化に対しては,∂c/∂t=D▼2cが成り立つ。これをフィックの第二法則と呼び,Dは拡散係数である。拡散現象は地質速度計として地球科学現象に応用されている。また,拡散係数はD=D0exp(-Q/RT)のアレニウスの関係式によって絶対温度Tと関係づけられる。ここで,Qは拡散の活性化エネルギー,D0は頻度因子と呼ばれ,古典的には,それぞれ,固体のエンタルピーとエントロピーに関係する量である。Rは気体定数。
執筆者:圦本 尚義
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
[別用語参照]自己拡散係数
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…一方,圧力の異なる二つの酸素ボンベ(一方は真空でもよい)を結びつけると,両者の密度が同じになるように,圧力の高いほうから低いほうへ酸素ガスが流れ込んでくる。これも拡散現象であり,このように同種類の物質における拡散を自己拡散と呼ぶ。茶わんに熱い茶をいれると,しだいに外側まで熱くなってくるが,これは固体内での熱エネルギーの拡散現象で,熱拡散と呼ばれている。…
※「自己拡散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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