化学辞典 第2版 「臭化ベンジル」の解説
臭化ベンジル
シュウカベンジル
benzyl bromide
α-bromotoluene.C7H7Br(171.03).沸騰したトルエンに臭素を作用させるか,ジベンジルエーテルと臭素との反応によって得られる.刺激臭のある無色の催涙性液体.皮膚,眼,粘膜を強く刺激する.融点-4 ℃,沸点198 ℃,127 ℃(10 kPa).1.4380.1.5752.λmax 224.5 nm(log ε 3.87).エタノール,エーテルに易溶,水に不溶.求電子置換反応を受けやすく,ベンジル化剤として用いられる.水によって徐々に分解されて,香料の重要な原料であるベンジルアルコールを与える.[CAS 100-39-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報