至公(読み)しこう

精選版 日本国語大辞典 「至公」の意味・読み・例文・類語

し‐こう【至公】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) きわめて公平なこと。少しもえこひいきのないこと。また、そのさま。至公至平。
    1. [初出の実例]「皇王至公、亭毒之仁斯広」(出典:続日本紀‐養老七年(723)二月己酉)
    2. 「おほよそ天地至公なり。四時日夜至公なり。万物ことごとく至公なり」(出典:十善法語(1775)五)
    3. [その他の文献]〔仲長統文‐昌言〕

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普及版 字通 「至公」の読み・字形・画数・意味

【至公】しこう

極めて公平。〔呂覧、慎大〕湯立ちて天子と爲り、夏の民大いに(よろこ)ぶこと、親を得たるが如し。(てう)は位を易(か)へず、農は疇(ちう)(田畝)を去らず、は肆(し)(店)を變へず。~此れを之れ至と謂ふ。此れを之れ至安と謂ふ。

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