こう‐へい【公平】
[名・形動]すべてのものを同じように扱うこと。判断や処理などが、かたよっていないこと。また、そのさま。「公平を期する」「公平な判定」
[派生]こうへいさ[名]
[用法]公平・公正――「商売の利益を公平(公正)に分配する」「評価の公平(公正)を心がける」のように、平等に扱うの意では相通じて用いられる。◇「公平」は「おやつのお菓子を公平に分ける」「公平無私」など、物事を偏らないようにすることに重点があるのに対し、「公正」は「公正な商取引を目指す」のように、不正・ごまかしがないことを主にいう。◇「受験のチャンスは公平に与えられる」では「公平」が適切であり、「行政は常に公正でなくてはならない」では「公正」が適切である。◇類似の語「公明」は「公明選挙」など、多く公的な立場について用いられる。
[類語]平等・公正・公平無私
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
こう‐へい【公平】
〘名〙 (形動) 判断や行動が公正でかたよっていないこと。特定の人の
えこひいきをしないこと。また、そのさま。くびょう。
※家伝(760頃)下「先哲有レ言曰、徳無レ不レ報、言無レ不レ酬。宜下給二田十町一以報中忠効上、公施政公平、嘉声日益」
※幕末御触書集成‐一・安政五年(1858)六月一九日「日本国米利堅合衆国修好通商条約〈略〉第二条〈略〉公平なる友睦の取計あるべし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
公平
(通称)
きんぴら
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 元の外題
- 公平六条通ひ
- 初演
- 元禄13.11(江戸・中村座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典内の公平の言及
【荘園】より
… しかしこうした請負代官は恣意的な雑事を百姓に課し,利銭をきびしく取り立てるなど収奪を強行することが多く,鎌倉後期以降,これを糾弾する平民百姓たちが下級荘官までまきこんで一揆・逃散し,その罷免を要求して強訴したり,損免を要求して一歩も引かぬ姿勢を示すこともしばしばおこった。年貢・公事が公平(くびよう)とよばれるようになるのもこのころのことである。東国や九州にもそれは確認できるが,とくに畿内周辺を中心とする西国ではこうした動きが顕著で,その中で名主たちを中心に荘内の寺社を精神的支柱とする惣荘(そうしよう),惣郷,惣百姓などの自治的な村落組織が姿を現してくる(惣)。…
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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報