山川 日本史小辞典 改訂新版 「興福寺阿修羅像」の解説
興福寺 阿修羅像
こうふくじあしゅらぞう
734年(天平6)光明皇后の発願になる興福寺西金堂の八部衆像の一つで,同堂創建当初の遺品。元来八部衆像は,十大弟子像とともに本尊釈迦像を囲んで配置されていた。三面六臂の脱活乾漆造で,細身の体つき,少年を思わせる清純な容貌などに特色がある天平彫刻の典型。像高は153cm。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報