舘谷村(読み)たてやむら

日本歴史地名大系 「舘谷村」の解説

舘谷村
たてやむら

[現在地名]あきる野市舘谷・舘谷台たてやだい

あき川左岸に位置し、西は五日市村。天正二年(一五七四)八月一一日の讃岐用人回状写(風土記稿)に立谷とあり、回状の追而書に立谷の貴志十郎左衛門は加判の事があるので回状が回り次第讃岐役所へ出頭するように命じられている。しかしこれらの文言は近世的で検討を要する。「風土記稿」は舘谷はよしある人の居住した所とし、城塁の跡および馬を調せし所など今なお所々に残れりと記す。また立谷の旧家源右衛門家の先祖来住野十郎兵衛に宛てた天正七年と推定される四月二七日付北条氏直感状写と同九年五月三日付北条氏照朱印状写を採録。よしある人とはこの来住野十郎兵衛と考えられ、讃岐用人回状写にみえる貴志十郎左衛門も同人の可能性がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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