舩木 道忠(読み)フナキ ミチタダ

20世紀日本人名事典 「舩木 道忠」の解説

舩木 道忠
フナキ ミチタダ

大正・昭和期の陶芸家



生年
明治33(1900)年5月18日

没年
昭和38(1963)年1月22日

出生地
島根県志布名(現・玉湯町)

学歴〔年〕
東京美術学校洋画科卒

主な受賞名〔年〕
島根県無形文化財志布名焼技術保持者〔昭和37年〕

経歴
志布名焼の窯元・舩木平兵衛窯を営む家に生まれる。東京美術学校洋画家に学んだのち帰郷し、家業を継いで陶芸家となった。昭和初期には柳宗悦民芸運動に参加し、浜田庄司やバーナード・リーチらに感化を受けて制作に没頭。衰退しつつあった志布名焼の復興を志し、自家伝承の技に中世イギリス陶器の技法を取り入れた作品を数多く制作、好評を博した。また、島根と中央美術界との橋渡し役も務めるなど、県の工芸発展にも貢献。昭和10年には国画会会員となり、37年県無形文化財志布名焼技術保持者に認定された。代表的な作品に「三彩釉押文花生」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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