航空宇宙産業(読み)こうくううちゅうさんぎょう(英語表記)aerospace industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「航空宇宙産業」の意味・わかりやすい解説

航空宇宙産業
こうくううちゅうさんぎょう
aerospace industry

各種航空機,ミサイル宇宙船打上げロケット,宇宙船 (人工衛星) ,宇宙探測機器類などの生産にかかわる産業の総称。航空および宇宙関係の工学および技術は,ここ数十年来,急速な発展をとげた。軽金属など材料の発達,多量生産方式の発展,軽量小型で高性能の計器類,電子装置,特に電子計算機の発達などは,すべて航空宇宙開発に伴って促進されたものである。航空宇宙産業を発展させることは,単に新しい航空機や宇宙船を開発する能力を向上させるだけでなく,関連分野の工学および技術の水準を高めることになる。このため先進諸国では,国策として航空宇宙産業の育成に力を入れている。航空宇宙産業は巨額な資金を要し,また一国の需要では自立が困難であることなどの理由からアメリカ,ヨーロッパ,日本の国際的な共同開発事業も盛んに行われている。

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