軽金属(読み)ケイキンゾク

化学辞典 第2版「軽金属」の解説

軽金属
ケイキンゾク
light metals

密度の小さい金属をいう.慣習的な用語であり,金属を密度の大小によって分類するときに用い,重金属金属とに分類する.一般に,密度が4.0~5.0 g cm-3 以下の金属を軽金属としている.ベリリウム(1.82 g cm-3),マグネシウム(1.74 g cm-3),アルミニウム(2.70 g cm-3),アルカリ金属としてリチウム(0.53 g cm-3),ナトリウム(0.97 g cm-3),カリウム(0.86 g cm-3),ルビジウム(1.53 g cm-3),セシウム(1.9 g cm-3),またアルカリ土類金属としてカルシウム(1.55 g cm-3),ストロンチウム(2.6 g cm-3),バリウム(3.5 g cm-3)などが軽金属となる.上記の金属にチタン(4.54 g cm-3)を加えることがある.

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日本大百科全書(ニッポニカ)「軽金属」の解説

軽金属
けいきんぞく
light metals

比重の比較的小さい金属の総称。厳密な定義はないが、少なくとも汎用(はんよう)金属である鉄(比重7.87)よりも比重の小さい金属をさす。一般には比重4.0あるいは5.0以下のものを意味する。代表的なものにアルミニウム(比重2.70)、マグネシウム(同1.74)、チタン(同4.5)など。そのほかナトリウム、カリウム、カルシウムなどもこれに属する。

[及川 


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百科事典マイペディア「軽金属」の解説

軽金属【けいきんぞく】

普通,比重が大体4以下の比較的軽い金属をいうが,5以下とする場合もあってあまり厳密なものではない。アルカリ金属,ベリリウム,マグネシウム,アルカリ土類金属,アルミニウム,チタンなど。→重金属軽金属工業
→関連項目金属非鉄金属

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精選版 日本国語大辞典「軽金属」の解説

けい‐きんぞく【軽金属】

〘名〙 重金属に対して、比較的軽い金属をいう。軽・重の区分は明確に定義されてはいないが、ふつう比重が四~五以下のものをいう。アルカリ金属、ベリリウム、マグネシウム、アルカリ土類金属、アルミニウムなど。〔現代術語辞典(1931)〕

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世界大百科事典 第2版「軽金属」の解説

けいきんぞく【軽金属 light metal】

金属を分類するときの語の一つで,重金属に対する語。比較的軽い金属すなわち比重の小さい金属をいうが,これはあくまでも比較的なものであって,厳密な区別はない。一般には比重4~5を境界として,これより比重の小さいものを軽金属,大きいものを重金属という。アルカリ金属,ベリリウムBe,マグネシウムMg,アルカリ土類金属,アルミニウムAlなどを軽金属とするのが普通である。【中原 勝儼】

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世界大百科事典内の軽金属の言及

【金属】より

…現在,材料として使われる金属の重量の約95%は鉄および鉄系合金であり,実用的には鉄は他の69の元素と区別されるだけの特別な地位を占めている。
[重金属と軽金属heavy metal and light metal]
 実用材料としてはチタン(比重4.50),アルミニウム(2.70),ベリリウム(1.85),マグネシウム(1.74)を軽金属と呼んでいる。ほかにもカルシウム(1.55),ストロンチウム(2.6),ナトリウム(0.971),カリウム(0.86)などがあり,あとの二つは水に浮く。…

【軽合金】より

…アルミニウム,マグネシウム,チタンなど軽金属を主体とする合金の総称。鋼(比重約7.9)に比べて軽いものをいう。アルミニウム合金の発展は1906年にA.ウィルムがジュラルミンを発明したのに始まる。この合金は高温に加熱後,水中に急冷し,その後室温かそれよりやや高い温度においておくと強くなる。これは析出硬化といわれる硬化機構による。その後この原理を応用した種々の合金が開発され,特殊鋼の強さに相当するものも実用化され,第1次大戦から第2次大戦にいたる航空機の発展を支えた。…

【金属】より

…現在,材料として使われる金属の重量の約95%は鉄および鉄系合金であり,実用的には鉄は他の69の元素と区別されるだけの特別な地位を占めている。
[重金属と軽金属heavy metal and light metal]
 実用材料としてはチタン(比重4.50),アルミニウム(2.70),ベリリウム(1.85),マグネシウム(1.74)を軽金属と呼んでいる。ほかにもカルシウム(1.55),ストロンチウム(2.6),ナトリウム(0.971),カリウム(0.86)などがあり,あとの二つは水に浮く。…

※「軽金属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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