舫綱(読み)もやいづな

精選版 日本国語大辞典 「舫綱」の意味・読み・例文・類語

もやい‐づなもやひ‥【舫綱】

  1. 〘 名詞 〙 二艘以上の船をつなぐとき用いる綱。また、一艘の船を岸につなぐ綱をもいい、船尾の艫綱(ともづな)もしくは船首の舳綱(へづな)がこれにあたる。遣手(やりて)手安綱(てやすづな)。もやいなわ。
    1. [初出の実例]「遣手 是は舟と舟のもやゐ綱也」(出典:和漢船用集(1766)一一)
    2. 「今出ると見へて、船頭ども、もやひ綱(ヅナ)をとき、棹さしのべて」(出典滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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