船浮村(読み)ふなきむら

日本歴史地名大系 「船浮村」の解説

船浮村
ふなきむら

[現在地名]竹富町西表いりおもて

西表いりむてい村の小村船浮ふなうき湾の西岸に位置し、湾中央部で南から北に突出した桃原とうばる崎の南に集落を形成する。桃原崎は標高八三・二メートルの独立丘で、北方海上約一キロに内離うちばなり島があり、この岬の突出によって船浮湾は外湾と内湾に二分される形となっている。両島絵図帳に「ふなうけ村」とみえ、高五一石余で入表いりむてい間切のうち。崇禎元年(一六二八)の三間切制移行時の書上(八重山島年来記)に村名がなく、大浜ほーま間切慶田城きだすく村に含まれたとみられる。雍正五年(一七二七)の八重山島由来記によると村は卯(東)の方に向き、長さ一町三七間・横三〇間。乾隆二年(一七三七)の調査報告(参遣状)に慶田城村の小村とされ、村回り三町三五間、人口五六人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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