良性胸膜中皮腫(読み)りょうせいきょうまくちゅうひしゅ(英語表記)Benign pleural mesothelioma

六訂版 家庭医学大全科 「良性胸膜中皮腫」の解説

良性胸膜中皮腫
りょうせいきょうまくちゅうひしゅ
Benign pleural mesothelioma
(呼吸器の病気)

どんな病気か

 胸膜の中皮細胞から発生する良性腫瘍で、良性線維性中皮腫(りょうせいせんいせいちゅうひしゅ)とも呼ばれます。

原因は何か

 悪性胸膜中皮腫のように、石綿アスベスト暴露との因果関係はなく、原因は不明です。

症状の現れ方

 胸痛などの自覚症状はなく、検診などの胸部X線検査で、偶然に発見されます。

 しかし、低血糖や肥大性肺性骨関節症(ひだいせいはいせいこつかんせつしょう)(肺疾患による関節炎やばち指など)を合併することがあります。

検査と診断

 胸部X線や胸部CT検査で、限局した腫瘍結節(しゅようけっせつ)が胸壁に接してみられます。

 胸腔鏡検査で胸膜を生検し、確定診断を行います。

治療の方法

 腫瘍部を外科的に切除すれば完治します。

病気に気づいたらどうする

 検診などの胸部X線検査で胸膜腫瘍が発見されたら、悪性の場合もありますので、すぐに内科を受診しましょう。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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