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じん肺 じんぱい pneumoconiosis

翻訳|pneumoconiosis

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知恵蔵2015の解説

じん肺

粉じんやアスベストが肺に進入することにより起こる肺病。じん肺は、鉱石の採掘に伴い発生する粉じんを吸入することにより起こる肺病で、珪肺(けいはい)とも言われる。鉱山労働者職業病として古くから知られた。日本では金属鉱山や炭鉱のじん肺被害補償を求める訴訟が1980年代以降多発したが、現在でもトンネル掘削工事でじん肺患者が発生しており、被害補償の訴訟が起こされている。また、アスベスト(石綿)鉱山、アスベスト製品製造工場の労働者や周辺住民が、アスベストの吸引により、じん肺の一種であるアスベスト肺、アスベスト肺がん、中皮腫、胸膜プラークを患うケースがある。アスベストの繊維は、髪の毛の5000分の1程度と細かいため、肺の奥深くまで入り込み、分解されず体内にとどまる。アスベスト肺は10年以上後、アスベスト肺がんは20〜40年後、中皮腫は30〜50年後、胸膜プラークは20年以上後に発症する。とくに、中皮腫はアスベスト特有の疾患で、発症後数年以内に死亡に至る。

(畑明郎 大阪市立大学大学院経営学研究科教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

じん肺

長期間吸い込んだ粉じんが蓄積して肺の組織が硬くなり、酸素を取り込む機能が低下する病気。せきやたんがひどく、呼吸困難などが起きる。進行性で完治させる治療法はない。病状が重くなると、肺結核などの合併症を生じ、死に至ることもある。トンネルのほか炭坑、採石場やアスベスト(石綿)を扱う現場など、粉じんが舞う環境で仕事をする人に多くみられる。この日のキャラバンは、損害賠償をめぐる裁判で、6月に仙台高裁で国と和解した青森原告団が主体となっている。

(2007-10-04 朝日新聞 朝刊 青森全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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