良溶媒(読み)リョウヨウバイ

化学辞典 第2版 「良溶媒」の解説

良溶媒
リョウヨウバイ
good solvent

ある溶質-溶媒系で,溶質-溶媒間の相互作用が溶質-溶質間,溶媒-溶媒間の相互作用の算術平均より小さいとき,この溶媒をこの溶質に対して良溶媒であるという.熱力学的には発熱溶媒である.ここで,溶質というのは,低分子では溶質分子そのもの,高分子ではセグメントになる.高分子の場合,良溶媒中では排除体積効果に加えて,さらに分子を広がった形態にする.この場合,θ温度は負になる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 温度

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android