良福寺(読み)りようふくじ

日本歴史地名大系 「良福寺」の解説

良福寺
りようふくじ

[現在地名]尾張旭市印場元町

北山きたやまにあり、万安山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来。「尾張志」などには、久安年中(一一四五―五一)開創とあるが、当寺蔵の宝暦四年(一七五四)願上書控に「当寺者、無翁和尚之古道場ニ而、三百年以前、土岐頼政之建立、永楽四百貫文寺領被致寄附。天正年中之兵乱の節、没寺産」とある。無翁は長母ちようぼ寺二世の無翁(鎌倉末期の人)かと思われるが、ほかとの年代が合わない。土岐頼政は尾張守護土岐頼康に関連する人物と思われるが明瞭でない。なお「雑志」も無翁の開山とする。

永禄一一年(一五六八)の「覚源禅師二百年金帳」(定光寺蔵)に「弐百文 良福寺 弐百文良福寺意足軒 弐百文 怡雲軒」と塔頭の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android