日本歴史地名大系 「尾張旭市」の解説 尾張旭市おわりあさひし 面積:二一・〇九平方キロ名古屋市の東郊に位置し、瀬戸市に連なる。東は瀬戸市、南は愛知郡長久手(ながくて)町、西は名古屋市名東(めいとう)区・守山(もりやま)区、北は守山区に接する。北半は標高一〇〇メートル前後以下の丘陵(尾張丘陵)によって占められている。中央には沖積層の低平地、南部には洪積層の段丘面があり、この二者の間を矢田(やだ)川が流れる。市域は古代以後山田郡に属し、山田郡が廃された後は春日井郡に属した。市域から縄文時代の確実な遺跡はまだ発見されていない。矢田川南岸の長坂(ながさか)町には、弥生時代から奈良朝前後に及ぶ長坂遺跡があり、二―三世紀の寄道式土器と、それに続く欠山式土器が出土している。市域最古の古墳は白山(はくさん)古墳群の一号墳で、四世紀初頭前後の台状方形墳である。次いで、埴輪をめぐらした長坂古墳群があり、後期のものとして天狗岩(てんぐいわ)古墳・印場大塚(いんばおおつか)古墳がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尾張旭市」の意味・わかりやすい解説 尾張旭〔市〕おわりあさひ 愛知県北西部にある市。 1970年市制。名古屋市と瀬戸市の間に位置し,野菜,果樹の近郊農業地域であったが,名古屋鉄道瀬戸線が通り,名古屋への通勤圏として宅地化が著しい。東部の工業地区は瀬戸市との関係で洋食器,電気用陶磁器などの窯業が多く,西部には電気機械工場などがある。市の北部に県立森林公園 (5.6km2) があり,クロマツ林の間にゴルフ場,テニスコート,宿泊施設などがある。面積 21.03km2。人口 8万3144(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by