色神送(読み)いろがみおくり

精選版 日本国語大辞典 「色神送」の意味・読み・例文・類語

いろがみ‐おくり【色神送】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、大坂あたりで行なわれた風習一つ傾城買い等の悪風に染まらないためのまじないとして、傾城買いに身を持ち崩した者の着物を笹に結びつけ、大勢で「移した移した、色神移した、移して流して、しゃんしゃん」とはやしたてて、淀川に流した。
    1. [初出の実例]「花の木蔭にしょんぼりと彳(たたず)む折から色神送(イロガミオク)り、笹につけたる墨染の、衣の色や短冊に、恋をふくめて来りける」(出典:常磐津・椀久色神送(新曲椀久)(1927))

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