いろがみ‐おくり【色神送】
- 〘 名詞 〙 江戸時代、大坂あたりで行なわれた風習の一つ。傾城買い等の悪風に染まらないためのまじないとして、傾城買いに身を持ち崩した者の着物を笹に結びつけ、大勢で「移した移した、色神移した、移して流して、しゃんしゃん」とはやしたてて、淀川に流した。
- [初出の実例]「花の木蔭にしょんぼりと彳(たたず)む折から色神送(イロガミオク)り、笹につけたる墨染の、衣の色や短冊に、恋をふくめて来りける」(出典:常磐津・椀久色神送(新曲椀久)(1927))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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